患者さんのお話
6ヶ月前から左肩が上がりづらくなり、最近は左腕を挙げようとしても痛みのため肩の高さより上に挙げることができない状態が続いています。また夜や朝に激しい肩の痛みで目が覚めてしまうことがあります。
3ヶ月前に整形外科に行くと五十肩と言われ、筋肉が柔らかくなる薬と牽引治療を受けるが肩の痛みに変化はありませんでした。
2ヶ月前から接骨院に通い、肩のマッサージを受けるようになり、朝夜の激しい肩の痛みは少し収まってきましたが、相変わらず腕を動かすと激しい痛みが肩に起きます。
問診・検査
患者さんの姿勢は猫背で左肩が上がっている状態。左上部僧帽筋と三角筋は強い緊張と圧痛が見られ肩の動きは大きく制限されていました。
また、頚椎と胸椎の動きに制限が見られました。
左肩の動きの角度
腕を前から挙上 90°で激しい痛み
腕を横から挙上 80°で激しい痛み
神経学検査・特に異常は見られず。
施術
頚肩腕周囲の過緊張筋への緩和操作。
頚椎と胸椎への矯正。
肩関節制限方向へ可動域をつける施術。
予後
初回施術後左肩の動きの角度
腕を前から挙上 110°で激しい痛み
腕を横から挙上 90°で激しい痛み
2回目来院時(初回から1週間後)
夜と朝の肩の痛みが減少。
3回目来院時(前回から1週間後)
夜と朝の痛みはほとんどなくなった。
患者さんの主観では洋服が着替えやすくなったとのこと。
3回目施術後
腕を前から挙上 130°で激しい痛み
腕を横から挙上 100°で激しい痛み
4回目来院(前回から1週間後)
5回目来院(前回から1週間後)
5回目施術後
腕を前から挙上 160°で軽い痛み
腕を横から挙上 110°で痛み
日常の生活ではかなりできる事が増えたとのこと。
6回目以降の施術は2週間に1回の施術になり、ご自宅での肩のエクササイズをして頂き再発の予防と更なる左腕の可動域を広げている段階になりました。
五十肩・四十肩は生活の質(QOL)に悪影響を及ぼす事が多いため、ご心配やお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。