生理痛(月経痛)の原因
多くの女性が体験する生理痛ですが、近年は以前よりも悩んでらっしゃる方が増えているようです。
生理痛が増えている原因として、初経年齢の低下、出産年齢の上昇、出産人数の減少、閉経年齢の上昇などによって女性ホルモンにさらされる期間が増えたことが一因としてあげられています。
また、女性の社会進出による生活リズムの変化、特に食事、睡眠、運動が満足に行えていない方が自律神経を乱して起こるという要因もあります。
生理痛(月経痛)のタイプ
生理痛でお悩みの方はまず自分の生理痛のタイプを知ることが大切です。
大きく分類すると
1、器質性月経困難症:病気が隠れている月経困難症
考えられる原因:子宮内膜症や子宮腺筋腫、子宮筋腫など
好発年齢:20代後半~
症状:あまりに強い痛みのある方、月経量が増えている方や増加している方、年々月経痛がひどくなる方などが多いようです。
2、機能性月経困難症
考えられる原因:子宮収縮ホルモンであるプロスタグランジンの過分泌、子宮口が未成熟、骨盤の歪み、冷え、生活習慣など
好発年齢:思春期~20代前半
症状:月経時の腹痛(特に下腹部)、腰痛、頭痛、吐き気、貧血、倦怠感など
月経痛の流れ
月経痛は月経前、月経前半、月経後半によって症状が変わってきます。
月経前
月経前の症状には黄体ホルモンという女性ホルモンの分泌が関与しています。
黄体ホルモンは月経が終わると分泌が増加し、受精卵が着床せずに生理が起こると分泌が低下します。黄体ホルモンの分泌の影響で体をコントロールする自律神経のバランスが崩れ、体に症状として表れてきます。
主な症状
精神的なイライラ感や頭痛、胃痛などを引き起こします。だるさ、肩こり、むくみ、乳房の痛みなど。
月経前半
月経前半にはプロスタグランジンという女性ホルモンの分泌が増加します。
プロスタグランジンの働きは子宮の収縮を促して、生理の血液を体外に排出をしていきます。このプロスタグランジンの分泌量が多いと子宮の収縮が強くなりすぎてお腹にキリキリとした痛みがでてきます。
主な症状
下腹部のキリキリした痛み・鈍痛。腰痛、めまい、吐き気など
月経後半
月経後半は骨盤中心に血流が悪くなっていきます。このため、血液がたまりやすくなって骨盤周囲に症状を起こしていきます。
主な症状
下腹部の鈍痛、腰の鈍痛、頭痛、冷えなど
カイロプラクティックと生理痛
カイロプラクティックの生理痛に対する施術は、主に骨盤の調整を行うことによって自律神経の流れを整えていきます。
また、骨盤が整った状態をキープできるように、骨盤に対するエクササイズをご案内し、早期の生理痛改善にアシストしていきます。